自分が自分を守る
私たちの体に兼ね備えられているすごいしくみ
体内に細菌やウイルスなどの敵と認識されるものが入ってくると病気になります。
ですがほとんどの場合はしばらくすると回復し病気は治ります。これはなぜでしょうか。
病院に行ったからか、薬を使ったからか。受診して薬の効果で回復や治癒することもありますが、薬よりもすごいパワーが人間の体には金備わっているのです。それが「免疫」です。
免疫は異物など体が敵と認識するものが体内に侵入してくると抗体という武器を作り敵と戦います。
例を挙げると、風邪を引いた場合に鼻水や熱が出たりします。これは免疫が働いて外から侵入してきたウイルスなどの敵と戦っている証拠です。
予防接種は免疫機能の仕組みを利用したもの
水疱瘡(みずぼうそう)やはしかの原因となるウイルスが一度体内に侵入するとはしかや水疱瘡の原因ウイルスだ、と細胞が覚えてそれぞれのウイルスと戦うための抗体を作ります。そして、二度目にそれらのウイルスが侵入してきたときにはその抗体で戦うことができるため二度はしかや水疱瘡にかかることはありません。
このような仕組みを利用したのが予防接種(ワクチン)です。
この予防接種は病気の原因となるウイルスや細菌の力を弱めたり、本来の活動ができないようにしてから体内にわざと入れ病気に対しての抗体を作り体を守ります。
アレルギーとは勘違いが起こしたもの
免疫とは自身の体を守る大切な機能ですが、体内に侵入したものが敵ではないのに敵と勘違いして反応を示してしまうことがあります。
これがアレルギーです。