アレルギー

【アレルギー】アレルギーってどんな人がなりやすいの?

アレルギーになる可能性は誰にでもある

現在、日本人の2~3人に1人がアレルギーを持っていると言われています。そして大人よりも子供がアレルギーを持っていることが多いです。

このアレルギーは特別な病気ではなく、虫歯やインフルエンザなどのように誰でもなる可能性があります。
ですが他の病気と同様にアレルギーになりやすい人となりにくい人に分かれます。これは生まれつきの体質や生活している環境や食習慣などが大きくかかわってきます。

両親のどちらかがアレルギーの場合、その子供はアレルギーになる可能性が高くなります。両親がアレルギー体質の場合、子供の半分以上はアレルギーになると言われています。

また、たばこの煙やダニやカビの多く存在する環境で暮らしているとアレルギー症状が現れやすくなります。

昔よりもアレルギー罹患(りかん)者は増えている

食物アレルギーや花粉症などのアレルギーになる人は昔よりも増加傾向にあると言われています。

スギの花粉やダニと戦うための抗体(IgE抗体)は8割の人が持っているそうです。抗体を持っている人全員がアレルギーになるわけではありませんが、いつアレルギーにかかってもおかしくない状態であり、予備軍であるということです。
そしてこのIgE抗体を持っている人の割合は今後も増加していくと考えられているそうです。

なぜアレルギー罹患者が増えているのか

アレルギーは国によって多いところ、少ないところがあります。
多い国は日本やアメリカ、フランス、ドイツ、イギリスなど先進国と呼ばれる国です。反対に少ない国はアフリカや南米の国です。

清潔になりすぎたことが原因?生活環境の変化がアレルギーになりやすい環境を作り上げている

こちらのページでアレルギーは免疫の勘違いによっておこるという説明をしました。
アレルギーの引き金となる免疫細胞と、ウイルスや細菌を攻撃する免疫細胞は種類が異なります。

昔の生活環境は現在のような清潔な環境ではありませんでした。ですから、細菌やウイルスに感染する人は今よりも多くいました。そうすることにより、細菌やウイルスと戦う免疫(A軍とします)が増えます。A軍が増えるかわりに、アレルギーを起こす免疫細胞(B軍とします)はできにくくなります。
ですが、近年は清潔になってきているので昔のようにウイルスや細菌に感染しにくくなったためA軍が増えず、その代わりにB軍が増えアレルギーに罹患する人が増加してきています。

この話を聞くと清潔にしなければいいのではと思いますよね。アフリカなどのアレルギーの少ない国では幼い子供たちがウイルスや細菌の感染によりなくなっている人が後を絶たない状況です。
清潔な環境になったことで私たちの暮らしは安全で快適に過ごすことができたのです。

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