これまでに「ネットワークビジネスとは」と「ネットワークビジネスのメリットとデメリット」についてお話してきましたが、このページではネットワークビジネスの問題点について掘り下げて解説します。
ネットワークビジネスの問題点
ネットワークビジネスへの悪印象と誤解
世間ではネットワークビジネス(MLM)とねずみ講が混同され、「怪しいビジネス」「宗教っぽい」といった悪印象を持たれることが少なくありません。特に、知り合いからの強引な勧誘やセミナーへの参加強制が、人間関係にストレスを与えるケースもあります。
誰でも簡単に始められるからこそのリスク
ネットワークビジネスは資格や経験が不要で、身近な人からの成功談などによって軽い気持ちで始めてしまうことも。しかし、モラルのない勧誘が横行することで、周囲との信頼関係が崩れる原因になり得ます。
人間関係のトラブルに発展することも
身近な人を勧誘するビジネスモデルは、信頼関係に依存して成り立ちます。もし紹介した相手が損をした場合、責任を問われたり関係が悪化したりと、精神的なダメージを伴うこともあります。
簡単に成功できるという錯覚
「一緒にやれば成功できる」「すぐ収入につながる」といった誘い文句により、楽に稼げるという幻想を抱いてしまう人もいます。しかし実際には、ごく一部の上位者のみが利益を得ているという現実があります。
「今がチャンス」と心理を煽られる
勧誘では「今が始め時」「ピンチはチャンス」といった言葉が使われがちです。特に、生活に悩みを抱えている人ほど響きやすく、焦りから安易に参加してしまうことも。
勧誘の目的を隠される
「いい話が聞ける」「面白いイベントがある」といった誘い文句で、実際はネットワークビジネスの勧誘だった…というケースも。最近ではSNSを通じた勧誘も増えており、警戒が必要です。
収入より支出が増えるケースも
組織に加入したものの、会員数が伸びず収入に結びつかない一方で、ミーティングや商品購入などで出費がかさむという人も少なくありません。結果的に「始めなければよかった」と後悔することも。
気軽に始められる一方で、リスクやトラブルの種も多いネットワークビジネス。次のページでは、参加を検討する前に確認しておくべきポイントをまとめていきます。