これまで私の体験談を踏まえながらネットワークビジネスのメリットとデメリットや問題点などについて触れてきましたが、現時点で私はネットワークビジネスとは関わっていません。
向き不向きもあるかと思いますが、私が過去にネットワークビジネスに関わってきた体験談をもとに副業としてお勧めできない理由をご紹介します。
ネットワークビジネスをお勧めできない理由
世間的な悪印象を払拭するのが難しく、その結果人間関係が崩れる
こちらではネットワークビジネスとねずみ講との違いについて触れています。
ネットワークビジネスに興味を持ちいざそのグループや会社で活動使用したとき、この問題にぶつかります。セミナーなどでネットワークビジネスとねずみ講とは別物であり、違法のものではないという話を何度も聞きます。印象としては混同されやすいですがその話を聞くと安心できます。しかし、そこで安心できるのは自分だけなのです。
ネットワークビジネスに興味を持ち副業として取り組みたいと考えたからセミナーにも参加するし、肯定的に受け取ることができるのです。
ですが、ネットワークビジネスに興味のない人にいくらねずみ講とは違って違法ではないから安心できるものだと伝えても世間的イメージの悪さを取り除くのは容易なことではありません。
その時点で必死にアプローチしようとしている自分と、否定的にとらえている相手には温度差があり、距離を取られたり敬遠される可能性さえあるのです。
こちら側がいい情報で相手のためと思っていることでさえそれは相手には伝わらないことがあるのです。
とてもいい商品やサービスでそれを気に入ってもらえたとしてもその先にネットワークビジネスがつながっているとわかったらその気持ちも冷めてしまうかもしれません。
もちろん、アプローチをしてネットワークビジネスに興味を持ち始め登録したり一緒に活動してくれることになる可能性もあると思います。
過去数年関わっている中で私や同じグループの新規の方の反応を見ると「それいいね。それじゃあやってみようかな」と二つ返事で参加した人はだれ一人としていませんでした。
親にでさえ心配されるものです。親や親族に理解して安心してもらえないものをほかの人に簡単に勧められるほど甘くないのだと実感しました。
準備段階やビジネスにアプローチするまでが長すぎる
ネットワークビジネスに勧誘するためにダイレクトにそのお話をするということもありますが、そのグループで開催しているイベントやセミナーにお誘いするという途中段階を経てビジネスのお話をする場合もあります。
その場合というのは、お誘いしたい人がビジネスには興味を持っていないまたは自分が誘いたいと思っているけどまだビジネスの話をするのは早いと考えているためその前段階としてイベントなどにお誘いしグループやその場の雰囲気を楽しんでもらい気に入ってもらおうという作戦です。
そのイベントに何人かお連れしたこともあります。イベントは目的や何があるのかが明確になっているので興味を持ってもらいやすく来場してくださりその場を楽しんでくれることが多かったです。そしてその場を気に入ってくれてまた何かイベントがあるときは参加したいと言って帰っていくことが多かったです。
ですが、そこの場を運営しているグループメンバーの目的はそこではありません。来場してくれた人がビジネスにつながるのが目的です。
そのイベントでもミッションのようなものがあります。①新しく来た人、お客さんにメンバーが気遣って声をかける、②一人にさせない、③アップ(リーダー)に紹介する、④事前に新規の人の情報共有をしてリサーチする、などイベント運営以外にもやることが盛りだくさんです。
自分がお誘いして参加してくれた人にイベント後もフォローし、感想や次へつなげるチャンスをうかがうなど気が多くなります。
イベントは利益目的ではないと言いながらも、もし体調不良などでドタキャンになってしまった場合には損失が出てしまう、フォローがしっかりできてないせいだなど精神的に追い込まれることももありましたし、誰もイベントに誘えなかったらそのこと責められたりプレッシャーでしかありませんでした。こんなグループは稀かもしれませんがイベントが行われるたびに気が重い日々を過ごしました。
参加してくれてその場を気に入ってくれたとしてもすぐにビジネスにつながるわけではありません。
イベント後にまたリサーチを行ったり個別でアップと会う機会を作ったり、またイベントにお誘いしたり気が遠くなることが続きます。何かのきっかけでネットワークビジネスの商品やサービスを紹介する機会がありましたが、話の中で勧誘されていると感じると敬遠されてしまいそこでストップがかかる感じの雰囲気は感じました。幸い私がお誘いしてビジネスのお話まで行った人との関係性は崩れた人はいませんが、途中から相手も違和感を感じるでしょうしそこで積極的にビジネスを推しても届くものではないので情報を提供するにとどまってしまっていました。
イベントに力を注ぐのはお客さんや来てくれる人にとっては大切なことではありますが、ビジネス目的と考えるとあまりも遠回りで様々な労力をかけている割に見合った反応がなかったり疲れるだけで終わってしまうことが多いように感じました。
釣った魚には餌をやらない手法
よく車を買う、家を買うまでは営業マンの人は親切心や良心をアピールし買ってもらおうと必死です。
悩んだ挙句購入を決め契約を交わすと今までの丁寧さはいったい何だったのかと思うくらい手のひらを返したような雑な対応を受けた経験のある人もいるかもしれません。
その状況がネットワークビジネスの成果でも起こりうるのです。
アップやリーダーはメンバーが増えたら一人一人に関わっていられる暇はありません。新しい人や誘い入れたい人に力を注ぎます。当然なことかもしれませんがそのアップやリーダーを信頼して参加している立場からすると対応の雑さが日々際立ってきて不信感さえ抱くようになりました。
私が参加していたグループは暗黙の了解でリーダーの考えは絶対、賛同するというのが無言の圧力化していました。新しいことを始めると言えば従うのが当然。昔からいるメンバーはまるで駒のように扱われていました。イベントでは雑用要員でもちろん報酬はありません。しっかりと会費を徴収されます。
私は雑用をするためにネットワークビジネスを選び登録したわけではないのにと何度思ったか。
もし自分が成功したとしてもこんなリーダーやアップにはなりたくないし、自分についてきてくれるメンバーを大事にできるようにしたいなと強く思っていました。
たくさんの人と関わる機会がありましたが、違和感を感じることがありつつも学びはたくさんあったのかなと感じることはありました。
出費が増える
ネットワークビジネスには製品やサービスの何かしらの出費は発生します。それは自分が使うものであれば消費ですし、後々の資金源になるのであれば投資になります。
セミナーも今後の糧となるのだと思っていたので投資として捉えていました。しかし、毎月セミナーに通っていましたが内容は毎回同じものですし、進展がないことに疑問を持ちつつも期待する気持ちもあり通い続けていました。
イベントも自分の新規の人につながるためと考え会費を払い、交通費をかけ生活費を工面してやりくりしていました。
こんな状況が数年続きある時今までかかったお金をざっくり計算すると驚愕なことになっていました。製品やサービスは利用しているものだしと思っていましたが、セミナー代などとんでもない額になっていました。セミナーは内容は変わらないままで、私もほかのメンバーも誰一人としてビジネスとして進展している人はなく平行線のままです。数年間投資と思ってかけていたお金や時間はいったい何だったのだろうと疑問や不安の気持ちがより一層増していきました。
そこでここでビジネスするのには私は向いていないのだと感じ、方向転換することを決めました。
ネットワークビジネスに夢を持つのはやめて、これからここにかけていたお金や労力を別なところに費やして唯意義な人生を送りたいと決意した瞬間でもありました。
まとめ
以上のようなことから私にはネットワークビジネスには向いていなかったということもありますが、労力と時間をかけるに見合った利益を得ることは難しいと考えネットワークビジネスからは遠ざかっています。あくまで私の体験談ですので何かのご参考になればと思います。