権利収入って何だろう?
権利収入は副業として注目が高まってきていますがどのようなことなのでしょうか。
権利収入とは自分の持っている権利に基づいて収入を得ることです。
働きに出なくても収入が得られる仕組みで、不労所得とも呼ばれています。
権利収入の対義語として労働収入があります。
労働収入とはその名の通り働いて収入を得るということです。サラリーマンやアルバイトなど丘陵性によるものがそれに当てはまります。
収入形態としてはこちらのほうが馴染みがあるのではないでしょうか。
クワドラント~4分類について
「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者である世界的に有名な投資家でもあるロバートキヨサキさんの書籍の中にはお金の流れをわかりやすく解説されたものがあります。
それはクワドラントというおかねの増やし方を4つに分類されたものです。
クワドラントは
ESBIの4つに分類され
E~「Employee」:従業員
S~「Self Employee」:個人事業主
B~「Business Owner」:ビジネスオーナー
I~「Investor」:投資家
左側が労働収入、右側が権利収入に分類されます。
ロバートキヨサキさんはこの分類の右側にいることが成功者の仲間入りができると著書で伝えています。
お金があるほど幸せになれるかというとそうではない場合もあるかもしれませんがこの項ではお金の増やし方についての考え方について触れていきます。
労働収入は全体の94%になると言われており、権利収入が得られる人は残りの6%です。
つまり権利収入を得られるのはごくわずかの人だということがわかります。
ごく少数の権利収入獲得者ですので簡単に得られるものではありません。
権利収入を得るためにはその方法をしっかり学び、実践し必要に応じて資金を投じることがでてくるでしょう。
それでは4分類の一つずつの項目について掘り下げてみましょう。
①「E」Employee(従業員):労働力を売る・意思決定権なし(全体の80%)
世間の約8割は従業員として働いていると言われています。
この領域には時給や月給で契約して働く形態が基本の会社員、OL、アルバイト、派遣社員などが当てはまります。
自分で給与を決めることはできず、契約を交わした通りに働いてその時間に応じて対価を得るというしくみで成り立っています。
所得が増えても高い税金を支払うことになります。
つまり、この領域でお金を増やしたい場合は収入と税金のコントロールが難しいため支出をどう抑えるかがポイントになってきます。
難しい業務であったり、多く働いたとしても収入が増えるのは残業程度で大幅な収入アップは期待できませんが、毎月一定の安定した収入が得られます。
勤務場所や休暇などは企業側に決定権があるため不自由な面もありますが有給休暇があるなど安定しています。
②「S」Self Employee(自営業者):労働力を売る・意思決定権あり(全体の14%)
この領域の特徴は自分で収入を決める権利があります。
個人事業主、開業医、弁護士、医師、芸能人、フリーランスなどが該当します。
努力した分だけ報酬が増える仕組みですので、生活レベルを上げるのもスキルを高めるのも自分次第ということになります。
またE領域(従業員)と違って時間の使い方は自由です。就業時間もないので自分のペースで自由に仕事をすることができます。
もし嫌な仕事が来ても断ることができますし、負担と感じる人間関係を無理に構築しなくても誰にも何も言われません。
個人事業は多くの業種にあふれていますが、芸能人のように年間数億稼ぐ人もいれば月に10万円ほどという人もいたり、収入の幅は様々です。
仕事がなければ売り上げがゼロにもなりうるため、リスクと隣り合わせのところがあり安定性は低いでしょう。
従業員との共通として挙げられるのは労働収入という点でしょう。
働いた分だけ収入も比例して増えますが、その分自由な時間が減り多忙になります。
③「B」Business Owner(ビジネスオーナー):仕組みを作る・意思決定権あり全体の5%)
クワドラントの右側に分類されるビジネスオーナーは権利収入で収入を得ており左側の分類(従業員と個人事業主)とは収入を得るしくみが決定的に違います。
会社の所有者や店舗オーナー、起業家などが該当します。
自分が働かなくてもしくみができているため自由な時間と自動的に収入の入る仕組みが確立されているため経済的にも自由を手にすることができます。
従業員や個人事業主は自分が主でしたが、ビジネスオーナーは自分だけではなく従業員を含む自分以外の力で収入を得ることができます。
この話を聞くとこの分類に移行したいという気持ちも強くなりますがには容易なものではありません。
様々な苦労や挫折もあるかもしれませんし、理想の収入にたどり着くまでにはかなりの時間を要することになるでしょう。
事業が軌道に乗せるまでが難関難題との戦いでもありますがしくみを作って軌道に乗せることができれば自由な時間と経済的自由を手に入れることができるでしょう。
④「I」Investor(投資家):他人を利用・意思決定権あり(全体の1%)
この領域ではお金を動かして輸入を得る人です。
株式投資、仮想通貨、不動産投資、事業投資などが当てはまります。
またこちらに当てはまる人たちはファイナンシャルリテラシー(お金に関する知識)が高く一部の人しか知りえない情報も多く持ち合わせています。
税金のコントロールも可能ですので、会社員と投資家になる二足のわらじで生活する人も増えています。
投資家だけで生活するのには多大な資金と試算が必要だということがわかります。
ロバートキヨサキさんはここにたどり着くまでの過程として、ビジネスオーナーを経験することを勧めています。
そのことによってお金や会計の知識が手に入り、会社の財務諸表を読解できたり市場の動向を見据えた働きにつながります。
投資家とて需要と供給のバランスを理解することが経営者としての視点として必要だと話しています。
労働収入から権利収入への移行
従業員や個人事業主から権利収入を生み出してくれるしくみを作るものにはどのようなものがあるでしょう。
・不動産収入~マンション経営、駐車場など
・動画配信による広告収入~YouTubeなどの動画配信
・アフェリエイト~ブログ、ホームページの作成
・印税~本の出版や楽曲提供
・自動販売機ビジネス
・ネットワークビジネス(MLM)
・アプリの開発
・株式投資
・特許、商標権
など様々なものがあります。
お金があるから、権利収入を得たから幸せ、労働収入だから大変とは言い切れません。
何が何でも権利収入を手に入れたいと思う人もいるかもしれません。
自分が納得のいく人生を送るためにはどこを目指してどうなりたいかを明確にさせていく必要があります。
前述したように権利収入のビジネスには多様な種類のものがあります。
自分の個性や実力、またそこにかかる資金も必要となってきます。
自分自身としっかり向き合い、どのビジネスが適しているか挑戦できるかを見極めていくことも欠かせないことでしょう。